
お腹の出ている人を見ると「メタボでは?」と言いたくなるくらい、今ではメタボリック症候群という言葉が浸透してきたように思います。本当にお腹が出ているとメタボリック症候群なのでしょうか?メタボリック症候群とは何でしょう?メタボリック症候群に定義はあるのでしょうか?メタボリック症候群(シンドローム)は直訳すると、何を意味するかというと代謝異常症候群を意味し、内臓脂肪症候群ともいわれています。メタボリック症候群とは何かというと、内臓脂肪がたまり過ぎてお腹周りが大きくなり、この内臓脂肪から分泌される生理活性物質(アディポサイトカイン)に異常が生じたり、インスリンというホルモンの作用がうまくいかなくなり、高血圧や脂質代謝異常、高血糖などが発生する病気です。さらに、脂肪肝や高尿酸血症などを発病する危険性もあります。
メタボリック症候群には定義があります。では、どのような人がメタボリック症候群と定義されるのでしょうか?メタボリック症候群の定義は、おへその高さのお腹のサイズが男性で85cm以上、女性で90cm以上で、脂質代謝異常(高脂血症)、高血糖、高血圧のうち2つ以上に該当するとメタボリック症候群である、という定義があります。このメタボリック症候群の定義に当てはまった場合は、即、食事の量や内容を見直す必要があります。また、この定義に当てはまるかどうかといったメタボリック症候群の診断基準は、脂質代謝異常は中性脂肪(トリグリセライド)150mg/dl以上、あるいはHDLコレステロール40mg/dl未満、血圧異常は上で130mmHg以上、下で85mmHg以上、糖代謝異常は空腹時血糖が110mg/dl以上。このうちの2つに該当するとメタボリック症候群と診断されます。
メタボリック症候群の定義に当てはまったり、メタボリック症候群と診断されたら、早目に治療と予防に取り組みましょう。メタボリック症候群の定義や診断基準は、2005年4月に日本循環器学会や日本糖尿病学会など8つの学会が合同で作成し発表されたものです。この定義を認識し、メタボリック症候群を放置することがどれくらい恐ろしいことなのかを理解することが大切です。お腹が大きいからといって必ずしもメタボリック症候群の定義に当てはまるわけではありませんが、注意は必要です。メタボリック症候群の定義や診断基準は、脳疾患や心疾患などの原因になる病気を発病するリスクが高い人を抽出し、注意を促すためにつくられたものです。メタボリック症候群は40歳以上で、男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタボリック症候群、または予備軍ともいわれています。しっかり自分の体をチェックして「メタボ?」などと言われない体になりましょう。
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